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自分に出来ないから期待するのだ2012-09-08(Sat)

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KIEVII Jupiter-1235mmF2.8 ILFORDDELTA3200 


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先日買った本にはがっかりした。ちょっと愚痴りますよ。

その本は写真の撮り方について書かれたものだった。入門用だとどれもこれも同じだし、もう既にいくつか読んだ。それでも買ったのはそこそこ有名な人の書いたものだし、序を読むと入門から一歩進んだ感じのようで何かしら発見があるかと思ったからだった。

最初の項からがっかりだった。両論併記の結論なしだった。読み進めても同じ。なんだか腹も立ってきた。

基本的な文章の構成は旧来の方法と現在の方法を示し、原理主義的には旧来の方が推奨されるが、現在の方法だっていいじゃないかというだけ。例えばデジタルとアナログ。オート露出とマニュアル露出。もう少し細かいところで言えば露出の設定。今流行りのハイキーとかそんなの。

旧来の方法に固執するのではなく、進んだ技術を取り入れ、写真を撮ってもいいだろって感じ。あるいは好きなのを選べばいいんですよというだけ。

なんなのこれ。自分は物わかりのいい人間ですよとでも言いたいのだろうか。

技術の進歩はそのまま選択肢の増加ということだと思う。それを好きなの選べばいいなんて、言われなくても分かっている。デジタルが出始めの頃は単に画質に問題があり、選択肢にならなかっただけだ。画質が向上した今は普通に選択肢に入っている。ただそれだけ。ただそれだけにも関わらず、それが書いてあるだけなのだ。

すべてがこの調子。頭がガチガチな人に対し、こんな考え方もありますよという提案のつもりなのかもしれないけれど、その提案自体がもう古い。しっかり考えて撮りなさいというのに対し、気軽にコンパクトカメラでパチパチ撮るのもいいですよなんて、何を今更。バカバカしい。

様々な場面で現れる選択肢に対し、どのような意図でどんな選択をし、その結果得られた画像がどうで、その選択をどう評価すべきかと踏み込んだ話をして欲しかった。デジタルは便利でいいから、フィルムなんか捨てちまえと言ったほうがいっそ小気味いい。フィルムもいいですが、デジタルもいいですよなんて書くのはなんの意味がある。ゆとりかよ。不便であってもそれでもなおそちらを選ぶというところの理由が知りたいのに。

上手いな、いい写真撮るなという人はこの選択肢を選ぶ速度が速いのだと思う。それは端から見ていて分からないほど。場合によっては本人にも分からないかもしれない。後で訊くと「なんとなく」とか「勘で」とか言われる。だいたい勘なんてものは経験の凝縮したもので、経験がなければ先の予測もできやしない。わざわざ本にしてるんだから、現場では追い切れない超高速の思考をゆっくりと追えるように文章化して欲しかった。

そして上手い人は執拗さも持っている。ちょっと前にエリオット・アーウィットのベタ焼きが雑誌に掲載された。最終的に選ばれた写真だけを見ると、通りがかりに面白い被写体がいたから撮りましたって感じなのに、その写真を撮るのに実はまるまる一本費やしていたというのがベタ焼きから知れた。もしかしたら、最初の何コマかは撮影されることに慣れさせるための捨てコマかもしれない。それは分からない。一本を費やすほどに撮影を繰り返したのはなぜか。我々は結果を知っている。が、撮っている時には分からない。まだ撮れていない、今撮れたというのはどうして分かるのか。途中でいいのが撮れたとは思わなかったのか。このベタ焼きの解説だけで相当書けるぜ。

今回はちょっと高い買い物だったな。


Fc2blog - ジャンル:写真 » テーマ:モノクロ




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